日本人の大学院卒は2%!
大学院生ネタが続きます。
私は数少ない理系女子大学院生をしています。
が、大学院に行ってます!と言うと、よく
「勉強が好きなんだね〜」
とか
「大学院生って働かなくていいし楽そうだね 笑」
という意見が返ってきます。
大学にいると大学院生って周りにたくさんいるので、自分が世間ではマイノリティである事を忘れがちなのですが、
調べてみると大学院まで行く人って少なくて、あまり実情が知られてないんだなって改めて思いました。
そこで今回は、以下の2点について紹介したいと思います。
目次
1. 大学院に行った人ってどれくらい?
2. 大学院生ってなにをしてるの?
大学院には修士課程(2年間)と、その後に行く博士課程(約3年間、個人差あり)があるのですが、今回は修士課程にフォーカスして説明します。
1. 大学院に行った人ってどれくらい?
まず日本人でどれくらい大学院に行った人ががいかに少ないか、データを調べてみました。
以下調べてみたデータです。
昭和26年〜平成26年の間に修士号を取った人、すなわちだいたい30歳から90歳の人で大学院を卒業した人は約200万。
えっ少ない。。
日本の人口を約1億人だとして、日本人の中で大学院に進学した人は
約2%しかいない事になります。
100人いて2人くらい。こりゃ少ないわけだ。
私も両親は大学院に行ってませんし、小中学校の友達もほとんど大学院には行っていません。
実感とマッチする結果でした。
2. 大学院生ってなにをしてるの?
本題ですね。
修士課程は2年間あり、1年と2年でもやる事が違います。これはもちろん個人差や何を学ぶかで違うと思うのですが、理系大学院生の筆者の場合
修士1年の時にやる事
・研究 (60%)
・授業 (20%)
・就活 (20%)
修士2年の時にやる事
・研究 (100%)
・研究 (120%)
・(就活) (10%)
こんな感じでしょうか。
(カッコ内はやってる割合です。2年生の時の数字がおかしいですね 笑)
まず研究というのは、実感室で薬品を混ぜる人もいれば、パソコンでカタカタとプログラムを書く人もいます。
高校や大学でやる、化学実験や物理実験を応用させたような事をやる人もいます。
高校や大学と大きく違うのは、研究とは
まだ誰もやった事無い事に挑戦する!!!
これに尽きると思います。
誰もやった事が無いから、その実験の結果がどうなるか分からない。
だからこそ、結果に対して何故そうなるのか考え、研究室の仲間や教授と議論する。
そしてその結果を学会という、同じく研究をしている仲間やライバルが集まる場所で発表する。
これが大学院の醍醐味であり、また大学院に行っていない人が意外と知らない側面なのではないかと思います。
授業と就活についてはみなさん想像しやすいかと思います。
就職で1つ違う点としては、理系大学院では、企業から大学に「推薦」が来る場合があります。特に工学部だと、推薦がたくさん来る印象があります。
この推薦を使うと、場合によっては応募した時点で会社の内定をもらえる(一応面接などは形としてある)ことや、自由応募の人よりも少ない選考で内定をもらうことが出来ます。
そのため、筆者の周りではゴールデンウィークに前に進路が決まる人が多い印象でした。(個人差があります)
進路が決まった修士2年生は、基本的に研究に勤しみます。
大学院を卒業するためには、修士論文を書き学内で発表する必要があるので、それまで毎日、月曜から金曜まで(人によっては土日も)、馬車馬のように研究します。(個人差があります)
だから、この記事の冒頭にあるような
「勉強が好きなんだね〜」
とか
「大学院生って働かなくていいし楽そうだね 笑」
って言われると、
「勉強というか、研究がやりたくて大学院に行きました」
とか
「研究室には平日は毎日最低でも10:00〜18:00まではいないといけないし、それよりも遅く帰るから結構大変だよ」
という風に思います。
こう言うと、友達から「えっ、もう会社みたいじゃん」みたいに言われることもあります。
以上、少しでも大学院生の実態を知って頂けたでしょうか?
これはあくまで私の経験に基づいたものであり、文系の人や、理系でも分野が違うとまた異なる場合があります。
もちろん個人差もあります。
そういう世界もあるんだな〜くらいに捉えつつ、大学院生意外と頑張ってるじゃん!
と少しでも思って頂けたら幸いです(^^)