吸い込まれる美しさ!「ミュシャ展」に行ってきました
渋谷のBunkamuraミュージアムの「ミュシャ展」に行ってきました〜
美術館というと絵画とか彫刻のイメージがあるかと思いますが、ミュシャ展はそのどちらにも属さないので、新鮮な体験でした。
このミュシャ展、正式名称は
最初はこの題名の意味がよく分からなかったのですが、見終わった今はすごくしっくりとくる名前です。
今回の展示会は、この「みんなのミュシャ展」というところに集約されていると思うので、今回はこの題名に沿いながら紹介していきたいと思います。
まず私は「みんなのミュシャ展」というところに、以下の3つの意味があると思っています。
1. ミュシャの絵はもともと大衆芸術
2. 多数の芸術家が影響を受けている
3. だからこそ私達にも既視感がある
さっそくそれぞれについて説明していきたいと思います。
ミュシャの絵はもともと大衆芸術
まずミュシャの絵は大衆芸術なんです。
どういうことかと言いますと、
まずミュシャが活躍したのは19世紀から20世紀と、芸術の世界の中では比較的最近に活躍していた画家なのです。
そんな彼の書いた絵は、例えば当時の劇場のポスターや雑誌の表紙に使われていたのです。
流れるような線により描かれるそのイラストの華やかさに、
ミュシャの活躍した時代に、リアルタイムでそのポスターや雑誌に触れてきた人々に少々嫉妬してしまいました。
それほどに力強い、ポスターにしておくには惜しいほどの(失礼)作品なのです。
人物を見たままに描くのとも、抽象的にするのとも違う、ミュシャならではの人物の捉え方がすごく心に刺さりました。
多数の芸術家が影響を受けている
これはこのミュシャ展の展示に含まれていて知ったのですが、
ヨーロッパだけでなくアメリカ、そして日本の芸術家がミュシャに影響を受けており、
そのミュシャのモチーフを作品に取り入れています。
ミュシャに影響を受けた芸術家の活動分野もまちまちです。
例えばロックのアルバムデザインやゲームのキャラクター、そして少女マンガなどです。
その中には「ミュシャに影響を受けた」と明言している方もたくさんいらっしゃいました。
例えばその中で私が一番印象に残っているのは、
ファイナルファンタジーのキャラクターデザインを担当した天野喜孝さんです。
ミュシャ展の絵を見ながら、なんとなくファイナルファンタジーのイラストが頭の中に浮かんできていたので、
展示中で、天野喜孝さんがミュシャに影響を受けたと紹介されていて、やはりそうだったのかとびっくりしたわけです。
同じような驚きを、ぜひまだミュシャ展を見ぬ皆様にも味わっていただきたいので、その他の芸術家についてはここでは割愛します 笑
だからこそ私達にも既視感がある
もうこれについてもほぼ前の項で説明してしまいましたね。
ミュシャ展に行かれた方のうち、いったいどれだけの方が「ミュシャ」の名前を知っていたか分かりませんが、
筆者は今回の展示会までミュシャの名前はあまりピンときていませんでした。
ではなぜ今回ミュシャ展に足を伸ばしたかと言いますと、
街で見かける広告のミュシャの絵を見たときに、
まさしく「ビビッ!」と来るものがあったからです。
おそらく筆者が日常生活で触れてきた芸術作品や、はたまたゲームや漫画といった媒体から、
知らず識らずのうちに「ミュシャ成分?」とでも言うべき、ミュシャの気配を感じ取っていたからではないかと思います。
まあ筆者の場合はほぼファイナルファンタジーからですかね 笑
ゲームが好きなので。
最後に、ミュシャ展は9月29日まで公開です。
渋谷と、アクセスの良い駅にあるので、
関東在住の方や、9月中に東京に行く機会がある方はぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。