京急踏切事故/ 京急は踏切が多いのか?
京急電鉄の踏切でのトラック衝突。
非常に痛ましい事件ですね、、
たくさんの人が利用する鉄道での事故。
この手の事故はいつでも誰でも被害者になりうるだけに、筆者も背筋が凍るような思いです。
事件について簡単に説明します。
2019年9月5日の午前11時40分頃、神奈川県横浜市を走る京急電鉄で脱線事故がありました。
原因は新町駅と仲木戸駅の間の踏切で立ち往生していたトラックとの衝突。
8両編成のうち3両が脱線し、乗客には30人を超える怪我人、トラックの運転手は死亡しました。
筆者も京急を使用したことがあります。この事件の箇所ではありませんが、何箇所か踏切を見かけることがあったので、ああこういう場所で事故が起こってしまったのかと思います。
筆者の住むエリアには踏切が少なく、何となく京急は踏切が多いイメージがあったので、やはり踏切が多いとこういう事故が起きて危険だな、なんて事件直後は思っていました。
そして京急で踏切事故が起きたということは、京急は他の鉄道会社よりも踏切が多いんだろうなと思い、何となく踏切数のランキングを調べてみました。
そしたらびっくり!
何と京急は大手鉄道会社の中ではかなり踏切の少ない路線だったのです。
ちなみにその数90箇所。
そのうちの一つでこのような悲惨な事故が起きてしまったのです。。
ちなみにこの90箇所という数字は、JR、大手民鉄、地下鉄合計23社の中で5番目に少ないです。
つまり、京急は大手鉄道会社の中で、5番目に踏切が少ない会社なのです。
ちなみに
JR、大手民鉄、地下鉄の中で踏切が少ないランキングを5位まで紹介すると、
1位 東京地下鉄
2位 阪神電気鉄道
3位 相模鉄道
4位 京浜急行電鉄
5位 京阪電気鉄道
となっています。
ただ京急の路線が短いからじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで鉄道の長さ「営業キロ」 を見ると、実際は京急よりも京王電鉄とかの方が路線の長さは短いのです。
営業キロ当たりの踏切数のランキングとか計算したり調べると面白いかもしれませんね。
まあ少なくとも、京急よりも京王電鉄の方が、踏切の密度も絶対数も多いことが分かりました。
確かに京王線も多いイメージありますね。踏切。
なぜこのように踏切の少ない路線でこのような事故が起きてしまったかと考えた時に、踏切の多さとは違うということが分かりました。
しかし踏切がある限りこのような事故が起きるのは確かです。
このような事故を未然に防ぐためにも、少しでも多くの鉄道会社で高架化を進めて欲しいですね。
しかし、もちろん高架化の工事はお金も時間もかかるわけです。
鉄道会社だけでなく、このような事故を防ぐために私たちでできることはないでしょうか。例えば
・踏切事故の被害者・加害者にならないように気をつける
・高架化の工事が地元で行われることになった場合に、批判せずに受け入れる
・鉄道をたくさん利用する
・鉄道料金の値上げを受け入れる
このようなことが考えられるのではないでしょうか。
特に上二つが効果的かと思います。
それでは具体的に何をすればいいのでしょうか。
例えば踏切事故の被害者・加害者にならないためには、
自動車教習所で習ったように、踏切を通るときに車のドアを開けて音が聞こえるようにするなどは、明日からでもすぐに実行できると思います。
高架化の工事については、騒音問題などから短期的に見るとマイナスに感じるかもしれませんが、長期的に見るとそのエリアの住民だけでなく、その鉄道を利用する多くの人の命を救うことに繋がる思って賛同頂けると幸いです。
最近は今回の事故以外にも痛ましい事故が多いですね。
自動車関連の事故が起きるとその加害者が大きく叩かれる傾向にある気がします。
しかし今後このような事故を起こさないようにするにはどうしたらよいかと考えることも、その事故に関わらなかった人のするべきことの大切な一つではないかと筆者は思います。